【ボート】尼崎場内でお好み焼き、焼きそばをはじめ人気のレストラン・丸久

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 地元の期待株、加藤翔馬のG1初優出Vで幕を閉じた6月の尼崎センプルカップ(開設74周年記念)だが、節間は、無事故で帰郷者もなく、大盛況のうちに終わった。場内を見回してもイベント盛りだくさん、場内グルメにもたくさんの人だかり。10月にはSG・ボートレースダービーも控え、今回は連日大行列のある“ボート飯”に注目したい。

 ガラス張りの自動ドアを入るとすぐ右手にある「丸久」は記者も一番お世話になっている人気店。関西らしく店頭では焼きそばとお好み焼きが毎日鉄板の上で踊り、焦げたソースの香りが食欲をそそる。卵入りのお好み焼きは400円、目玉焼き付きの焼きそばも500円と破格の値段もうれしい限り。

 代表でもある井上義康店長(44)に話を聞いた。創業は場の開設と同じといい、つまり74年間、親子3代に渡ってのれんを掲げている。祖母の美代子さんと祖父の久雄さんが店を立ち上げ、井上店長は父の義近さんから29歳の2011年に店を継いだという。オープンの正式な屋号は祖父の名前から「まるひさ」だったが、ボートレースファンからは「まるきゅう」と呼ばれることが多く、現在はその通称が正式屋号になっている。

 メニューはお好み焼き、焼きそば、天ぷら、うどん、カレーに定食と幅広い。記者がいつもお願いするお弁当にはだしを引いた後の昆布がつくだ煮になっていてこれもご飯が進む。だし巻きにちくわに大葉を巻いた天ぷらなどバラエティーに富んだおかずが並んでいる。

 「うちは全部、手作りばかり。冷凍は使っていない。いわしの天ぷらは生を仕込んで店で骨を取っているし、やっぱりおいしいものを食べてほしいからね」と井上店長。

 そうしたひたむきな姿勢は若い人たちからも支持を集め、「昔は98%が年配の男性だったけど、今はレジャー感覚でご飯を食べに来てくれる若い人が増えた。ユーチューバーや女の子1人での来店もある。“おいしかった”と言ってもらえるとめっちゃうれしいんですよ」と目を細める。

 尼崎支部のボートレーサーにも“マルキューファン”は多く、数原魁、来田衣織はTシャツをデザインして制作。ボートカラーで背中には1号艇の焼きそばから6号艇のカツカレーまで人気メニューが並ぶユニークなもの。登みひ果らもこのTシャツ姿でピットを走り回っている。

 10月にはSG・ボートレースダービーも控えている尼崎ボートだが、井上店長は「古き良き伝統を守っていきながら頑張っていきたい。これからも“おいしかった”と言ってもらえるように…」ときっぱり。選手による熱いレースとともに、熱い思いが詰まった“ボート飯”も楽しんでもらいたい。(尼崎ボート担当・中村博格)

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