【ボート】元甲子園球児の石丸海渡が充実の30代で一気に飛躍する

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 元甲子園球児であるボートレーサーの石丸海渡(香川支部・112期・A1)。愛媛県今治西高校の野球部に所属し、2011年の夏、第93回全国高校野球選手権大会にセカンドのレギュラーとして出場している。その後は鳴り物入りで2013年5月にボートレーサーとなり、現在は30歳。積み重ねてきた優勝回数は「13」と順調に成長を遂げている。

 今年1月、西山貴浩、片岡雅裕とともに福岡ソフトバンクホークス・今宮健太選手の自主トレに参加した映像がユーチューブにアップされて話題になった。その時のことを聞くと「あれは本当に楽しかった。来年もまた参加したい」と野球少年に戻ったような顔つきで振り返っていた。

 まるがめボートでは通算2回優勝しているが、地元ではいいエンジンを引くことがほとんどないことで有名だ。前検では「評判のエンジンを引かないねえ。お参りとかおはらいとかした方がいいんじゃないの」といつも冷やかしている。このことは本人も自覚しているようで「こんなもの。いつも通り」と苦笑いを浮かべている。

 ただ、出張先のボート場で見た彼は違った。昨年7月尼崎のG2・ボートレース甲子園では上昇エンジンをゲット。「しっかり仕上げたい」と意欲満々だったが、初日から力強い走りを見せて堂々の予選1位通過を決めた。ようやく初タイトルをもぎ取り、SG初出場を決めるか期待されたが、準優12Rでは痛恨の6着に敗退。悲願達成は次回に持ち越しとなった。

 そして久々の出張となった今年4月大村のG1・海の王者決定戦では、2連対率2位の好素性エンジンを引き当てた。「ターン回り系で悪くはない」と話していたが、今回も初日から軽快なレースを披露。予選を13位で突破したが、残念ながら2021年3月の三国周年記念以来2回目のG1優出とはならなかった。それでも着実に力をつけているのは明白。30代はボートレーサーの充実期なので、まずはG1、G2で活躍し、華やかなSGの大舞台で走る姿を見てみたい。(まるがめボート担当・土屋 景)

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