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【ボート】伸び型調整で急上昇・藤山翔大は子供思いの良きパパ

伸び型調整でブレークしている藤山翔大 
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 「ボート記者コラム仕事 賭け事 独り言」

 自分のスタイルを持っている選手がいるとレースが面白くなる。藤山翔大(29)=大阪・104期・A2=はファンをワクワクさせ、購買意欲をそそる選手の1人だ。

 コース、展開は関係なし。伸びに特化した調整で豪快に攻めるレースが特徴。「伸びだけ求める」「どこからでもまくれるペラ。まくることしか考えていない」と力強く言い切る。展示から破格のタイムをたたき出し、それでいて6号艇では前付けするケースもある。最初から最後まで目が離せない存在だ。

 遅咲きで、初優勝は2020年2月のとこなめ。デビューから10年9カ月を要している。20年後期(7~12月)に、初のA1昇格を果たしたが、21年前期(1~6月)は、A2格付けに戻った。「悔しい思いをした。A1でいたい。何かせなアカン」と一念発起。昨年10月の多摩川から伸び型のペラを試し始めた。「(シリーズの)最低目標を優勝戦進出に上げる」との意識改革の相乗効果で成績も急上昇。30日のフライング休みが明けた昨年11月14~18日の若松から14回の優出、優勝3回を誇る。「(調整の)精度は上がっている。ミスがなくなってきて、仕上がりも早い」と完全に手の内に入れている。

 ブレることのないコメント、レースぶりの一方で、優しいパパの一面を見せる。ヘルメットには長男・瑛翔くん、長女・莉乃ちゃんの似顔絵が描かれている。全国のボート場を飛び回るのが仕事で、家をあけることが多い。「いつも仕事に行くとき、泣いているので…」と目を細める。

 3月21日は莉乃ちゃんの4歳の誕生日だった。そのときは同月17~22日の戸田ルーキーシリーズに出走しており、まな娘の誕生日当日は準優日。イン逃げで1着を取って「勝たなあかんと思っていた」とヘルメットを誇らしげに掲げた。優勝戦1号艇で迎えた翌22日もインからあっさり伸び返して圧勝した。

 長男の瑛翔くんは6月4日が8歳の誕生日。「ルーキー(シリーズ)のときに娘の話しかしていないので息子が寂しそうにしていた」。記者が担当した5月21~24日の戸田出走時に明かしてくれた。6月2~5日の鳴門一般戦に参戦しており、見事に優勝。莉乃ちゃん、瑛翔くんともに誕生日当日は直接お祝いできなかったが、最高の結果を残して帰っている。こんなに頼もしいパパは、なかなかいない。

 「まくりランキング1位が目標」と鼻息は荒い。7月からはA1に戻る。愛児への思いをパワーにして、ビッグレースでも信条の豪快まくりを見せてほしい。そして2人の愛児をもっと喜ばせる活躍を見せてほしい。(関東ボート担当・渡辺和明)

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