【ボート】選手コメントと見た目のギャップを見極めて予想に反映したい

 好エンジンを得てルーキーシリーズ第14戦(徳山)で優出2着の上田龍星
 良機ゲットで良績挙げるも手応えには納得できなかった井上忠政
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 「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 ボート担当になり1年8カ月が経過して、少し環境には慣れてきたがまだまだ学ぶべきこと、吸収すべきことは多い。先日、徳山で行われたルーキーシリーズ第14戦(8月2~7日)を取材する機会があったが、まさにそうだった。松尾拓(三重)が11走で7勝と圧倒的な強さで優勝したが、その優勝戦で2着の上田龍星(大阪)と3着の井上忠政(同)のコメントが興味深かった。

 上田は10走4勝、2着3回で優勝戦へ駒を進めた。エンジンに関しては前検から手応えを感じており、2日目からは「特徴はないが、足は申し分ない」というコメントが続いた。記者からの節イチかの問いには「それは分かりません」と口を濁したが、表情には自信があふれるものだった。

 対して井上も10走して4勝オール3連対をキープする好内容で優勝戦へ勝ち上がってきたが「そんなにいいとは思わない」と終始、辛口なコメントを口にした。それでも準優のレース後には「前検の時に上田さんと足合わせしたが、そんなに変わらなかったし、この日も足合わせしたがやっぱり変わってない」とは答えてはいた。上田のコメントから類推すれば、井上の足はいいはずなのだが、本人の感じとしては満足できるところがなかったのだろう。

 この井上のように、記者がレースを見て判断することと選手がする足の評価にギャップが出ることはある。どちらが正しいとか間違いであるかというものではないからこそ、予想に反映させるときには、うまく見極める必要がある。ボート記者としては始まったばかりだが、少しでも早くそして的確にこの見極めをできるようになりたいものである。(関西ボート担当・黒岡浩二)

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