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【ボート】マスターズチャンピオンをより盛り上げるための提言

 今年のマスターズチャンピオンを制した今垣光太郎(右)とプレゼンターの田中圭
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 「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 平成最後のビッグレースとなった「プレミアムG1・第20回マスターズチャンピオン」(4月16~21日・宮島)を取材した。印象に残ったのはピット内で選手たちがSGとはひと味違った雰囲気の中で、生き生きとした表情をしていたことだ。

 出場年齢は満45歳以上で、長年ライバルとして戦ってきた選手同士での戦い。昨年から出場し、今年は優勝戦3着だった太田和美(大阪)が大会の印象を語った言葉が象徴している。「周りが気合が入っている。デビューしてSGをにぎわせたころのメンバーで、懐かしいのもあるし、厳しいのもある」。レース、作業を終えた選手たちが談笑するシーンを多く見かけた。そして己のスタイルを貫いてきた猛者ばかり。進入から緊張感が走り、普段の3対3の枠なり進入とは違う、レースの面白さもあった。西島義則(広島)は9走のうち6走がインに入る妥協を許さない姿勢を見せてアピールした。

 せっかくの熟練の域に達している“マスターズ”の競演なのだから、選考基準にも特徴を加えてみてはどうか。現在の選考基準は前年優勝者、当該年の4月1日現在で満45歳以上のマスターズリーグ優勝者、勝率上位者に加えて、施行者が希望する選手2人となっている。この“推薦枠”の基準を明確にして出場選手を決めることにしてはどうか。“一般選考”の前年度優勝者、マスターズリーグ優勝者、勝率上位者以外で、たとえば選考期間内で最もスタートタイミングの速かった選手、舟券に貢献した意味で最も3連対率の高かった選手、など基準を定めて推薦の選手を決めるのだ。

 昨年からの出場年齢の引き下げで、出場のボーダーラインが6点台後半と一気に上がり、出場への壁が高くなった。この明確な“推薦枠”があれば、勝率では出場が厳しくなってきた選手たちも、“マスターズチャンピオンに出場する”という目標へ向けて、普段から士気が高まるはずだ。

 今年のマスターズチャンピオンを優勝した今垣光太郎(福井)が「落ちてきた自分を感じていた。まだもう少し頑張れるのかな」と目を輝かせていた。選手たちが奮い立つレースは、ファンから見ても楽しめて面白い。マスターズ世代の強豪は全盛期は過ぎても、魅了できる技量がある。マスターズチャンピオンが選手にとって希望が持てて、よりコクのある大会であることを期待したい。(関東ボート担当・渡辺和明)

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