【競輪】来場者アップに「脱げて語れる」女子必要 水着で予想する桜井奈津に注目

 水着で車券予想に取り組む桜井奈津(左。本人提供)
3枚

 「競輪記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 競輪場といえば「おっさん(おじいさん)の社交場」「地味な雰囲気」といった風に言われている…だろう。だが、最近は非常に明るくなっている。若い女子でも気軽に来場できる感じになった…と記者は思っている。

 以前、競輪場で行われるイベントは元選手の予想会がメイン。オールドファンが耳を傾け、予想会終了後はファン同士で競輪談義を繰り広げていたものだった。だが、最近の競輪場は女子メインの予想会が行われている。しかも、初心者向けでなく、オールドファンも納得の内容。以前なら、そこそこテレビに出ている女性タレントが「イケメンの○○選手から狙いま~す」とか「誕生日が6月9日なので2車単(6)(9)で~す」など、聞くに堪えない内容だったが、最近の女子予想会が素晴らしい。しっかりと推理して、買い目を披露しているのだ。

 それだけでない。目の保養にもなる。ファンの前でガウンを取ると水着姿。オールドファンから「鼻血ブーやな」との声が上がるほど、健康的な色気を漂わす予想会になっているのだ。

 その代表格が今回紹介する桜井奈津(29)。某ミスコンでグランプリになってから、サテライト大阪(大阪市中央区の場外車券売場)の初代クイーン(2016年)に選出。同場外車券売場で水着姿を披露しながら、MCと予想会に出演していた。

 今は競輪の知識をかなり習得。G1、G2といった特別競輪だけでなく、ほかの仕事がなければF1、F2など普通競輪にも出没し、熱心に観戦している。だが、サテライト大阪クイーン時代は、それほど競輪に興味が湧かなかったそうだ。

 「仕事と思って普通にやってました。でも、2016年の1年間も競輪に携わる仕事をしてきて、終わりとなると寂しくなったんです。心にポッカリ穴が空いたような…。競輪を見る必要も、勉強する必要もなくなって、寂しい気持ちで年を越したことを覚えています。恋愛に例えると『会えなくなってから好きって気持ちを認める』っていう奇妙な感覚に陥ったんですよ」。

 2017年1月、桜井は「気づいたら1人で立川競輪に足を運んでたんです。金網越しに夢中でレースを見てました」と打ち明ける。ここから桜井は本格的に競輪にハマったのだ。

 競輪を学びまくり、選手を深く知ることで「こんなに面白かったんだ」と再認識。その後はサテライト大阪、各地の競輪場で予想会をするだけでなく、奈良競輪のミッドナイト開催ではインターネット中継に顔も出すようになった。「(競輪が)好きっていうのと、水着になれることで(仕事が)増えたんでしょうかね」。本人も半信半疑だが、記者が以前から訴えているように、健康的な色気は公営競技場に必須。ミッドナイト競輪が好調で全体の売上はアップしている競輪界だが、来場者は右肩下がり。この状況を打開するには、桜井のような「脱げて(水着になれて)語れる(予想ができる)女子」の力が必要。カメラを片手に車券を買う男が増えれば、老若男女を問わず来場者が増えるだろう。(関西競輪、ボートレース担当・森田新吾)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース記者コラム最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス