【競輪】43歳で特別競輪デビューを目指す藤田昌宏

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 11月に行われたG1・競輪祭の結果により「KEIRINグランプリ2017」(12月30日・平塚)の出場選手9人が確定した。今年のグランプリ出場枠を巡る戦いは終わったが、来年に行われるG1、G2の出場権を懸けた勝負駆けは続いている。

 そんな中で注目したいのが藤田昌宏(43)=岡山・82期・S2。1999年にデビューし、現在、通算250勝。S級シリーズでの優勝こそないが、堅実な走りで活躍している。その藤田が今、自身初のビッグレース出場の権利に手が届く位置に付けている。

 勝負が懸かっているのが、ウィナーズカップ・G2(2018年3月18~21日・松山)と日本選手権・G1(5月1~6日・平塚)の2つ。選考期間が今月末までのウィナーズカップへ向けては1着回数、来年1月末が締め切りの日本選手権は1円でも多く賞金を稼ぎたい状況だ。

 「ウィナーズカップに出るには(レースの)展開も必要だから」と苦笑いも、ダービーに関しては「チャンスはある。トップ選手と走ってみたいし、狙っていきたい」と意欲満々。

 162人が出場できるダービー。藤田は10日の伊東記念を終えた時点で選考順位163位とまさにボーダーライン上。「1班の選手でも一年間、順調じゃないと出られない。今年はアクシデントはあったけど、たいしたことはなかった。自分は類いまれなる体力を武器に走ってます」と残りの選考期間中で出場選手枠への食い込みを目指す。

 今年のグランプリには同じ中国地区の桑原大志(山口)が初出場を決めた。「同じ支部の岩津君が出た時もそうだけど、年代も近い桑原君にも刺激を受けた。競輪祭が終わってすぐに祝福のLINEをしました」と同県の後輩や同地区の選手の活躍に刺激を受け、藤田自身もコツコツと賞金を積み重ねてきた。

 「ダービーに出たんだぞって子供にもいいところを見せたいですしね。この流れと気持ちを切らさずに走りたい」。選考締め切りとなる1月末まではまだ時間が残っている。43歳での特別競輪初出場へ、藤田の走りに注目したい。(関西競輪担当・貞友之)

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