【競輪】“継続”で誕生したレジェンドレーサー・萩原操

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 競輪界の“レジェンド”がバンクに姿を現すと、場内の至る所から大きな声援が送られる。1983年のデビューから34年が経過。萩原操(54)=三重・51期・S2=は50代半ばにさしかかっても今なおS級で奮闘している。

 「“頑張れよ”と言われると励みになる。どこに行っても声援がある。ありがたいね。長年やっているから、顔も名前も知られている」と目尻にしわを寄せる。

 2014年9月、51歳1カ月9日で松阪F1を優勝。自身が同年7月にマークしたS級最高齢優勝記録(51歳0カ月1日)を更新した。この記録はまだ誰にも破られていない。先の松戸記念でも確定板こそ逃したが、連日、熟練の走りで存在感を示した。息の長い選手生活を送り続けられる理由は“継続”にあるという。

 「こつこつと、地道にやってきたからね。疲れていても、練習メニューに強弱をつけて出来ることを。乗れないときでも、何かしら自転車を触っていた。長いことやっていくためには、継続が大事。日々、同じことの繰り返しだけど、それができるか、できないかだと思う」

 レジェンドレーサーの朝は早い。「ダラダラしない。一日のスケジュールを立てて、早朝から練習している」。午前6時半から同11時半まで食事を挟みながらしっかりと乗り込む。

 自らの鍛錬だけでなく、今年7月にデビューした太田美穂=112期・L1=ら後進の指導にも情熱を注ぐ。「選手を育てることも使命。今までやってきたことを教えられたらと。自分の役目だと思っている」。そう言うと、大ベテランの顔に柔和な笑みが広がった。(関東競輪担当・堀江浩二)

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