上田紗奈 父デザインのヘルメットで期待に応える

 父親がデザインしたヘルメットを使用している上田紗奈
2枚

 【第128回】上田紗奈(25)=大阪・123期=

 デビューして1年10カ月で初優出を果たした上田だが、その後は20年後期にF2、そして今年の4、5月に立て続けにFとリズムに乗り切れていない。潜在能力は高い選手だけに、今後の巻き返しに注目したい一人だ。

 今年11月でデビュー4年目を迎えた上田のヘルメットには、いろんな人の思いが詰まっている。「昨年1月に初めて作ったカーボンヘルメットは、父親がイチからデザインしてくれました。もう少し濃い色が良かったけど、かわいいので気に入ってます。ちなみに兄の龍星も色違いの同じデザインなんですよ」と教えてくれた。

 ヘルメットの代金は後頭部付近に名前が入っている一つ、大阪市長堀橋にある立ち飲み屋「食欒(Clan)」を経営している母親が支払ってくれた。「ほんとありがたいし、頑張らないとダメですね」と意気込む。他3店舗はBMXをやっていた時から通っている歯医者など、応援してくれている人たちのお店だと言う。

 カーボンヘルメットにしてから「ターンの変なクセがなくなった」と言う上田。今後の目標はもちろんA級昇格。「初めて優出した時は成績に気持ちが追いついていなかった。これからは地に足を付けて、少しずつ成績を上げられるようにしたい」と今後の活躍を誓う。応援してくれている人の気持ちが分かる彼女なら、今度こそノンストップで駆け上がってくれそうだ。

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