【第７４回】来田衣織（２２）＝兵庫・１２１期＝

　いつも笑顔でピット内を走り回っている１２１期の来田。昨年１１月デビューで、まだ新人とあってヘルメットは既製品。乗艇着も特に目立った感じはないが、ピット内で作業する時の服を見てびっくりした。

　黒に茶色の横線。これはどう見てもキタサンブラックの勝負服！と思って聞いて見ると「そうなんです。先輩には来田（キタ）って名字からキタサンブラックって言われることもあったんですが、競馬場に行った時に、この服を見つけて買っちゃいました」と教えてくれた。「胸に貼る登番は自分で縫ったんですが、縫うの下手なんですよね。メッチャうまくいったと思って広げて見たら斜めになってました」と照れ笑いを見せた。「それでも登番が斜めなのは抜きとして、みんなにいいねって言ってもらえるし、ツイッターにもあげてもらってうれしい。もちろん自分も大のお気に入りです」とちょっと大きめの服を自慢そうに見せてくれた。

　旋回力ではキラリと光るモノを持っている。「自分もデビューしたばかりでまだまだだけど、キタサンブラックも最初は強い馬ではなかったって聞いてます。自分もこれから頑張って、あんなに強くなれたらいいなと思ってます」と目指すはキタサンブラックだ！