【ボート】四国の女は強い!平高攻める

 「四国地区選手権・G1」(10日開幕、まるがめ)

 「G1・第58回四国地区選手権競走」が香川県丸亀市のまるがめボート場で10日に開幕する。香川、徳島両支部の精鋭がそろい、四国No.1の座をかけて熱戦が展開される6日間のバトル。強豪の男子レーサーに挑む、平高奈菜(27)=香川・100期・A1を紹介する。

 着実に女子トップレーサーへの道を歩んでいる平高。昨年は優勝こそ2回止まりだったが、女子戦を中心に年間を通じて安定した成績を残した。年末の大一番、プレミアムG1・クイーンズクライマックス(住之江)にも出場し優出2着。ビッグタイトルまであと一歩まで迫り、獲得賞金も女子で第2位。飛躍の1年となった。

 ただ、本人は「いい1年だったとは思うけど、レディースチャレンジカップ(下関)では不良航法をしてしまったし、まだまだ全然ダメだと思った。カーッとなるところもあるし、冷静に運べていなかった」と反省。自己最高をマークした前期の勝率(7・10)についても「一時期8点を超えていたことを考えると、落としすぎ」と厳しいジャッジを下す。「事故を起こさないように心がけたのと前期の前半はペラが当たっていた。それが後半は合わなくなった。これは今後の課題」とさらなる成長へ自らに課題を冷静に分析している。

 今年の目標は「いい時のリズムを継続できるようにしたい」。今年初戦となった若松での男女混合戦では4カドから豪快にまくってV。その直後のびわこの女子戦でも優出2着と好リズムをキープ。この2節は22走オール3連対の活躍を見せた。

 平高の持ち味と言えば、道中でも果敢に握って回る男子顔負けの攻撃的なレース。その半面、これまでは転覆などの事故も目立ち、ややムラのあるタイプだったが、安定感も確実に増してきている。「リズムをキープするには、冷静に戦うこと。今までお世話になった師匠や先輩に認められるように頑張りたい」。レース運びも姿勢も“大人”へと変貌を遂げつつある。

 A1級~B1級までが入り乱れる激戦の四国ダービー。過去には山川美由紀が優勝。13年には岸恵子が優出するなど女子勢の活躍も目立っている。

 平高自身は4回目の地区選出場。13年には初の予選突破を果たした。「G1を走る選手は、自分にはできないターンをしていると思う。努力しているんですけど、なかなか難しい」と、まだ上位に食い込むには大きな壁があるが「それでもスピードは確実に付いてきていると思う」と一線級を相手にしても、手応えは感じている。磨いた攻撃力と冷静なレース運びで四国制覇の大仕事を狙う。

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