【ボート】湯川GP見据えて好発進だ
「太閤賞競走・G1」(27日開幕、住之江)
ボートレース住之江の冬の風物詩になっている「開設58周年記念・G1・太閤賞競走」が27日に開幕する。今回も昨年のグランプリに出場した10人を筆頭に、ボート界のトップレーサーが顔をそろえ、覇をめぐって熱い戦いが繰り広げられる。
今年はやらなければならない-。結果を残せなかった昨年の分まで湯川浩司が15年の反撃を誓う。まずは2度目の天下統一を狙って太閤賞の舞台に立つ。
昨年は湯川にとって物足りなかったに違いない。一般戦では2回の優勝はあったが、主戦場のSG、G1では目立った航跡を刻めなかった。「(昨年は)事故が続いていたので、あまり活躍できなかったですね。Fでリズムを崩してしまったし、仕上がりも甘いところがあって記念で結果を残せなかった」と振り返る。だからこそ、今年に懸ける思いも強くなるばかりだ。「今年は頑張らないといけない。グランプリを目標に、そこは外せないと思っている。気合は入っています」と気を引き締める。
15年の走り始めだったオール大阪では、実績エンジンを「回り足はまれにみるくらい、いい」と太鼓判を押す舟足に仕上げた。「一緒のことをしているけど、感性は間違っていない」とパワーを引き出せたことで、調整法が間違っていないことを再確認できた。優勝戦は3着に終わったが、地元周年に向けて、実りあるシリーズだったと言える。
さあ、地元の周年記念が幕を開ける。3年前の55周年以来となる太閤賞制圧へモチベーションを高めて臨む。消化不良に終わった昨年の分まで、今年は結果を求めるつもりだ。2年ぶりに地元に戻ってくるグランプリを見据えるうえでも、まずは年頭のこの地元G1制覇でスタートダッシュを決める。
