【ボート】SG覇者吉田「気持ち一本」

 「児島キングカップ・G1」(4日開幕、児島)

 岡山県倉敷市の児島ボートレース場で、4日から9日まで『G1・児島キングカップ開設62周年記念競走』が開催される。ドリーム戦には3月尼崎のボートレースクラシックを制した松井繁、7月まるがめオーシャンカップでSG初制覇を飾った吉田拡郎(32)=岡山・90期・A1=が出場。年末のグランプリ出場へ全速力で突っ走る吉田に現在の心境を聞いた。

  ◇  ◇

 ‐絶好調の14年、7月まるがめオーシャンカップでSG初優勝。

 「仕上がりも良くて気持ちも乗っていた。今年は全てプレッシャーを感じながら走っているので、SGの優勝戦1号艇でもそんなに重圧を感じなかった。今年は例年より強い思い、それだけで走っている。気持ちを入れて走り慣れているから、ここ一番でも結果を残せている」

 ‐SG優勝後、ご家族はどんな反応を?

 「SGの優勝戦は家族が見に来ていた。娘たちはカッコ良かったと言ってくれて、株は上がったみたい。嫁はそんなに変わってない感じだったけど(笑)。9月には男の子も生まれる。家族に理解してもらっているので、ノンストップで年末まで走りたい」

 ‐自分自身が大きく変わったことは?

 「SGで優勝してから、今まで以上に一般戦を大事に走ることを心掛けている。一層人気を背負う立場にもなり、期待に応えられるレースをして、舟券の売り上げに貢献したい。今年は気持ち一本。急にテクニックが向上したわけではない。年末まで突っ走って休憩。精神的にはきついが、充実はしている。頭の中はボートでいっぱい!!」

 ‐ボートレーサーへの夢を抱いたのは高校時代だったとか。

 「高校1年で森定晃史に出会うまで、ボートのことは知らなかった。森定は当時から選手を目指していて、その生き方がカッコイイと思った。自分にもこんな生き方が合うと感じて追い掛けてきた。父も兄も先生だったので、僕もそっちの道で生きていくんだろうと勉強はしていたが、僕は吉田家では出来損ない。頑張ったら頑張った分だけ評価をもらえないと、仕事を続けられない気がした。最初反対されていたけど、高校卒業を条件に認めてもらって、選手になってからはすごく応援してもらっている」

 ‐デビューからここまでを振り返ると?

 「2、3年でSG優勝したかったが、それ程甘くはなかった。遠回りしたとも思っていない。頑張っても結果につながる人は少ないのだから、自分はついている。今年の最終目標は金のヘルメット。今の気持ちを持続させることは厳しいが、今年は気持ちで勝負。来年、再来年は技量で今年の成績を残したい」

 ‐9月児島キングカップに向けてひと言。

 「昨年の夏は全然駄目だったが、今年はこれでいこうというプロペラ調整がある。差しにくいが、こっちの方がSを行って攻めて行く気になる。僕がSGを勝ったことで地元が盛り上がっているのは光栄なこと。今年はどこのレース場でも目いっぱい気持ちを入れて優勝を狙いにいっている。地元の周年でもいつも通り、100%気持ちを入れて走る」

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