「グランドチャンピオン決定戦・ＳＧ」（２５日開幕、常滑）

　ボートレースの“ＳＧの中のＳＧ”とも言われる「第２３回グランドチャンピオン決定戦」が２５日から３０日まで、とこなめボートで開催される。　

　グラチャンといえば、湯川浩司だ。史上最多の大会Ｖ３。第１７回（戸田）でＳＧ初制覇を飾ると、続く第１８回（芦屋）も優勝。１回挟んで第２０回（大村）も勝ち切り、ＳＧ通算４優勝のうち３回がグラチャンだ。梅雨時の開催ということもふまえて「湿気王子」と呼ばれることもあった。

　湯川は０７年笹川賞（住之江）から、ＳＧ連続参戦を継続中。今回のグラチャンで５０となり、次のオーシャンＣ（若松）もあっせんされているので５１までは延びる。ＳＧ皆勤を６年以上も続け、浮き沈みの激しいトップ戦線に居座り続けたことは称賛に値する。今期は１５期ぶりに適用勝率が７点を割ったが、直前の福岡笹川賞で優出して健在ぶりをアピールした。

　湯川のグラチャン制覇は戸田、芦屋、大村と、水面特性が全く異なる３場で決めている。今回のとこなめも個性の強い水面ではあるが、硬軟自在の立ち回りでクリアする可能性は高い。