【ボート】成長著しい131期生の女子3人がそろって予選を突破

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 三人寄れば文殊の知恵…ではなかろうが、ペラ調整に操縦技術、水面状況などなど、131期の女子レーサー3人がそろってみれば、全員が予選を突破してみせた。初水面の大広咲季(香川)は2走目から自身初の3連勝と豪快ターンで沸かせれば、登みひ果(兵庫)、井上遥妃(徳島)は序盤こそ、気配さっぱりだったが互いのアドバイスで舟足一変。グッと巻き返して準優進出を決めてみせた。“同期の絆”をここにしたためておきたい。

 尼崎ボートで、7日から始まった「ヴィーナスシリーズ第18戦 尼崎プリンセスカップ」でのこと、登、大広、井上の131期トリオがあっせんされ、地元の登は背中に131期の名前がプリントされたTシャツ姿でピットを駆け回り、“同期愛”をうかがわせた。

 序盤から身ぶり手ぶりでターンの走り方をお互いにアドバイスしたり、「地元用のペラで走っていたけど、途中でアドバイスをもらって叩き変えたら足が良くなった」(登)とその走りを見た客観的な助言を取り入れて調整した結果は、全員が予選ラストの勝負駆けを成功して18人の準優メンバー入りを果たした。

 年齢が一番年下で妹キャラという井上は「3人で乗れるなんて本当にうれしい」と満面の笑みで喜び、3人そろって健闘をたたえ合っていた。ところが神様のいたずらか、準優勝戦では、3人はそろって同じレースでの登場に。大広は「3人一緒に優勝戦乗れることはあるんですかね?」と模索していたが、出した答えは「3人での1着同着!」とにこり。

 それぞれ1着、そして優出を目指した準優戦は登が3着、井上が4着、大広が6着に終わったが当然、3人の目標はまだまだこんなところにある訳はない。登も大広も井上も「もっと上のところで一緒に優勝戦を走れるように頑張ります」ときっぱり。

 131期はG1戦も出場している石本裕武(大阪)、優勝歴のある田中駿兵(徳島)、山下拓巳(兵庫)、山口晃朋(静岡)らもメキメキと力をつけている。

 記者にとっては娘や息子のような年齢の選手たちだけに、無事之馬ではないが、ケガだけはないよう、それぞれがそれぞれの成長曲線を描いていってほしい。その姿をずっと見守り続けていきたい。(尼崎ボート担当・中村博格)

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