【ボート】女子最年長レーサー「グレートマザー」日高逸子が現役引退
ボートレース界の女子第一人者として、常にトップを走り続けたグレートマザー、日高逸子(63)=福岡・56期・A2=が19日付で現役を引退したことが分かった。
22日早朝、日高は自身のブログ「私はあきらめない」を更新した。「今までありがとうございました」というタイトルとともに、現役引退を決めた心境を告白した。ブログでは「今が引き際と結論 ファンの皆様 長い間 こんな私を たくさん応援して戴き 誠にありがとうございました(原文まま)」と引退を決めたことを報告。また「もう 走りたくない気持ちの方が強くなってしまいました。(中略)普通のおばさんになります(昭和の人しか分からないセリフ)」と締めくくった。
高校卒業後、信用金庫勤務などを経て、1985年5月に芦屋でデビュー。G1に昇格前だった89年に第2回女子王座決定戦(多摩川)を優勝。それから16年後の2005年にはG1に昇格した女子王座決定戦(現レディースチャンピオン・大村)を制覇。そこから、さらに9年後の14年には住之江でのプレミアムG1・クイーンズクライマックスを優勝するなど、若手時代からベテランになってからもずっと女子トップ選手として第一線を走り続けた。03、05、10、14年と業界年間表彰である優秀女子選手にも選出された。
また、私生活では97、99年に出産をし、産後2カ月で復帰を果たすなど、母として、選手としての両立を実現し“グレートマザー”の異名で多くのファンに親しまれた。
近年は最年長女子選手として活躍し続け、22年3月の尼崎では、60歳5カ月で優勝し、女子最年長優勝記録を更新。また、今年4月3日の桐生では63歳6カ月で女子最年長1着記録も更新した。大きなケガなども経験しながら、通算2539勝、生涯勝率は6・69、優勝76回。生涯獲得賞金額11億4400万3198円は女子歴代トップ。
4月4日の桐生ヴィーナスシリーズ4日目9Rでの3着がラストランとなった。





