【ボート】石野貴之がインから快勝でSG通算10回目の優勝

 「ボートレースオールスター・SG」(28日、芦屋)

 圧倒的な人気を背負った石野貴之(40)=大阪・90期・A1=が、イン逃げを決めて、2021年3月のボートレースクラシック(福岡)以来となる節目のSG10回目のVを飾った。通算では67回目。浜野谷憲吾が2着。女子では、史上5人目のSG優勝戦に進出した倉持莉々は3着だった。

 優勝戦が始まる前までの今年のインコースは、22走して22勝と負けなし。ファンからの信用度抜群の石野が貫禄を示した。予選トップの毒島誠が準優で敗れ、巡ってきた優勝戦1号艇は、大声援に応えるかのようにインからコンマ12の的確Sを発動。1Mは他艇に何もさせない絶妙ターンで、一気に突き放して圧勝劇を演じた。ゴール直後にはお客さんに向けてガッツポーズ。「ゾーンに入っていて負ける要素が見つからない感じだった。出足、回り足が抜群だったし、メンタルなどを含めて今回が一番の状態でした」と快勝にホッとした表情を浮かべた。

 ただ身体は万全ではなかった。5月11日の児島周年の3日目に転覆。左肩に大ケガをおった。「満身創痍(そうい)の状態だったのでオールスターじゃなければ欠場も考えたくらい。やっと手を上げるようになったし、施術してくれた先生のおかげ」と感謝を口にした。

 これで歴代5位タイとなるSG戦10回目の優勝。今後の目標は先輩である王者・松井繁越えとなる。「獲得賞金額40億円は絶対に無理だけど、松井さんのSG12回優勝は越えたいですね」と抱負を語る。そのためには体を万全して、さらなる精進が必要となる。「ちょっと休むかも知れないが、体をしっかり治したい。早めに賞金を獲得した時に中だるみになった1年があったので、1走、1走最後まで集中したい」と気持ちを引き締める。そして最終的な目標は「史上初のグランドスラム。インゴッドを獲得したい」ときっぱり宣言。エンジンの仕上がりに定評がある石野が、これからも全精力を傾けて目標を達成してみせる。

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