【京都記念】ドウデュース 世界獲りへ再輝 ダービー馬の底力で圧巻3馬身半差勝利

 「京都記念・G2」(12日、阪神)

 凱旋門賞19着以来の帰国初戦で、1番人気のダービー馬ドウデュースが完全復活を証明した。後方から力強く伸び、3馬身半差の完勝で重賞3勝目。2度目の海外遠征となるドバイターフ・G1(3月25日・UAEメイダン)で、今度こそ世界制覇を果たす。2着は6番人気のマテンロウレオ、3着は4番人気のプラダリア。2番人気のエフフォーリアは心房細動で競走中止となった。

 強過ぎるほどのパフォーマンスだった。前半は折り合いに専念。中団やや後ろでじっくり構えると、勝負どころから馬なりでアッという間に先頭に立ち、後続を突き放した。圧巻の内容で1番人気のドウデュースが、復権を果たしてみせた。

 武豊に安どの表情が浮かぶ。「ドウデュースらしい走りができました。位置にはこだわらず、休み明けなので折り合いは少し気を付けました。向正面からちょっと行きたがりましたが、それだけ元気が良かった。この馬らしい反応も見せてくれた。全力で走りたかったんだと思う」と相棒の感触に酔いしれた。

 日本代表として挑んだ昨秋の凱旋門賞は追走すらままならず、19着と惨敗。ただ、敗因は悪化した馬場だけではない。「今から思えばおとなし過ぎた」と武豊。時差が大きい欧州での調整の難しさも痛感。だが、陣営の思いはひとつ。「あんな馬ではない」-。再始動戦でどうしても結果を残す必要があった。

 前日のデイリー杯クイーンC(ハーパー)に続く2日連続重賞Vとなった友道師も「ホッとしました」と穏やかな表情。「調教で不安なところはなかったのですが、どうしてもフランスの結果が結果でしたし、競馬ですから走ってみないと分からなかったので」と、逆襲への一歩となる大きな1勝を喜んだ。

 ダービー馬の底力を見せつけたことで、国内にとどまっている器でないことを改めて証明した。復権を果たし、次に狙うのは世界制覇。まずは、ドバイターフがターゲットだ。

 「夢を持ってドバイへ行けます」と指揮官が言えば、名手も「右手前で走るのが好きな馬。左回り、それに1800メートルで自信を持って行ける」と力を込めた。再び世界の強豪が集う舞台で、今度こそ本領を発揮し、日の丸を掲げてみせる。

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