【マイルCS】セリフォス豪脚V 大外突き抜けG1初制覇 レーン「届く自信あった」

 「マイルCS・G1」(20日、阪神)

 混戦を断ち、新たなマイル王の座に輝いたのは6番人気の3歳馬セリフォスだ。大外から豪快に突き抜けて、G1初Vを決めた。06、07年に連覇したダイワメジャー産駒で、レース史上初の父子制覇も達成。2着は8番人気のダノンザキッド、3着には2番人気の白毛馬ソダシが入った。1番人気のシュネルマイスターは5着に敗れた。

 目の覚めるような末脚がさく裂した。強い3歳世代のセリフォスが大外から突き抜ける。仁川に詰めかけた2万人を超えるファンの前で、待望のG1タイトルをつかみ取った。

 スタートは横並びだったが、道中は想定より後ろの14番手。直線に入っても後方だったが、レーンに焦りはなかった。「外に出すと手応えも良く、瞬発力を見せてくれたので届く自信がありました。本当に馬が強かった」。刻んだ上がり3Fはメンバー最速の33秒0。調教で感触を確かめ、過去のレース映像で入念に研究。初コンビの相棒の末脚を存分に引き出し、自身もリスグラシューの19年有馬記念以来、3年ぶり4度目のJRA・G1制覇を成し遂げた。

 2歳戦以外のG1は初制覇となった中内田師にも、確かな手応えがあった。斤量差があったとはいえ、前走の富士Sで古馬を相手にV。「いい夏を過ごして秋に帰ってきた時、ひとつ成長していた感じはありました」と振り返ると、大一番で結果を出した人馬に、「少し力みながらで位置取りも後ろかなと思ったけど、上手に外へ出してくれましたね。(最後は)届いてくれという思いと願いでした。強いなと思いましたし、いい成長を遂げてくれていますね」と目を細めた。

 デビューから全8戦、一貫して突き進んできたマイル路線でつかんだG1の勲章。師は「暮れの香港もあったけど、辞退させてもらっていますので、来年という話になるかと。馬の状態とオーナーサイドとも協議して決まると思います」と次の栄冠を見据えた。父ダイワメジャーとレース史上初の父子制覇を果たしたマイル界の新王者は、さらなる輝きを放っていく。

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