【POG】芝の実戦向き!セッションは11・6阪神芝2000mで初陣(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週は今野厩舎が大活躍。20日に行われた交流重賞のエーデルワイス賞ではマルカラピッド(牝)が優勝し、自身の重賞初制覇。週末の阪神競馬では新馬戦を2勝。3歳のダークエクリプスと合わせて計4勝の固め勝ちを決めた。

 マルカラピッドについては「(3走前の)新馬戦(14着)は、ずっと集中力を欠いていました。その後に集中して走れるようにケイコで工夫を施し、その効果が近2走の走りに表れたと思います。(2走前の)中京未勝利戦(1着)では外へ張る面を見せていましたので、右回りのダート千二はぴったりの条件だと思っていました。もまれる競馬を克服して、いい内容で勝ってくれました」と一戦ごとの成長ぶりを喜んでいた。今後については「いったん放牧に出します。体調次第で兵庫ジュニアグランプリ(11月24日・園田、ダート1400m)に行ければと考えています」とコメントした。

 22日の阪神ダート1800mを勝ったバリアントバイオ(牡)については「大型馬でまだ腰がしっかりしていないところはありましたが、ケイコは動いていましたからね。スタートが遅く、正味、直線だけの競馬で8馬身差。強かったですね。まだ口向きに課題が残る現状ですし、レース後の体調を見ながらですが、問題がなければもちの木賞(11月6日・阪神、ダート1800m)を考えています」と話した。

 また、23日の阪神芝1800mを勝ったドクタードリトル(牡)については「体のバランスやフットワークが非常に良く、素質は感じていましたが、まだキ甲が抜けていないので、もう少し先かなと考えていました。ゲートを出過ぎずにフワッと運べたのが良かったですね。直線は内の狭い所を通って、鋭い脚で一気に突き抜けてくれました」とポテンシャルの高さに自然と笑みがこぼれた。今後については「放牧に出して成長を促します。年内に1戦するかどうかですね」とコメントした。

 次週の注目新馬は11月6日の阪神芝2000mを予定するセッション(牡、斉藤崇、父シルバーステート、母ミスドバウィ)。1週前の26日は松山を背に、栗東CWで僚馬ダズリングブレイヴ(2歳新馬)、シャドウアイル(3歳1勝クラス)との併せ馬。真ん中を通った前者に約1馬身、外を回った後者に約3馬身の先着を決め、6F83秒2-38秒0-11秒9をマークした。師は「まだ緩さはありますが、速いところへ行っていいですね。(ケイコの)チップよりも(実戦の)芝の方がさらに良さが出てくれると思います」と期待を寄せた。(馬三郎栗東支局・塩手)

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