伊藤雄二元調教師が死去 ウイニングチケット、エアグルーヴなど輩出した名伯楽

 ダービーを制したウイニングチケットと伊藤雄師(右から3人目)=93年
 秋華賞をエアメサイアで制し、武豊(左)と握手する伊藤雄師=05年
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 JRAは19日、中央競馬史上8位となる通算1155勝を挙げた伊藤雄二元調教師が老衰のため、17日に死去したと発表した。85歳。葬儀は19日に親族のみで執り行われた。

 1966年に騎手から調教師に転身し、93年ダービーを制したウイニングチケット、96年オークスと97年天皇賞・秋を勝ち、97年の年度代表馬に輝いたエアグルーヴ、2002年秋華賞、エリザベス女王杯を勝ったファインモーションなど数々の名馬を輩出。G1(グレード制導入前のG1級を含む)は13勝を挙げ、83、84、87年と年間最多勝利を3度記録。07年に引退し、14年度に競馬の殿堂入りとなる顕彰者に選ばれた。

 武豊(コンビで152勝)は「たくさんG1を勝たせてもらった中で、エアグルーヴの天皇賞・秋は、牝馬による数十年ぶりの勝利が話題として大きく取り上げられたこともあり、当時は先生と一緒に偉業を達成した充実感がありました。恩返しできたと思っていないし、まだまだ頑張る僕の姿を、先生には天国で見守ってもらいたいです」と話した。

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