【エプソムC】原「何が何でも」トーラスジェミニで逃走Vだ

 「エプソムC・G3」(12日、東京)

 「すごく具合がいいんです」と、人懐っこい笑顔を見せたデビュー3年目の原優介騎手(21)=美浦・小桧山。トーラスジェミニと挑むエプソムCで堂々の逃げ宣言。自身初の重賞Vへ、意欲を燃やしている。

 昨年3月の東風S(1着)で初めて手綱を取り、今回でコンビ5戦目。普段のケイコにも騎乗しており、気心の知れた仲だ。以前は馬を怖がって、かわされると止めてしまう面があった。しかし、前走内容に光明。「そんなところもなく、早めに動いて行ったけど最後までしっかり走れていました。スランプも脱してきた感じですよ」と声を弾ませた。

 当初は安田記念に“鞍上・原”で登録予定だったが、春の新潟開催前の段階で、G1騎乗に必要な『31勝』に届いておらず。師匠の小桧山師からは「新潟で何とかしろ!」と厳命を受けたものの、「思うように結果を出せず…。(新潟)開催後半あたりに、オーナーと先生との話し合いで変更されたんです」と、申し訳なさそうに話した。

 “原で勝ちたい”-。「オーナーと先生の温かい気持ちはメチャクチャうれしいです。結果を出すことで恩返しをしたい」と力を込めた若武者。「何が何でも逃げます。雨の援護があれば、なおいいですね」と瞳を輝かせていた。(デイリースポーツ・村上英明)

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