待ちわびたケンタッキーダービー 陣営を待ち受ける“お祭り騒ぎならではの困難”とは

 「魁!海外馬券塾」(27日)

 クラウンプライドとその陣営には、平常心でケンタッキーダービーに臨んでほしい。ただ、お祭り騒ぎのようなレースならではの困難が伴う。

 今週あたりから調教時間の厩舎エリアには観衆が押し寄せ、ダービー出走馬の行動の全てに熱視線とカメラが集まる。地元の陣営はその扱いにも慣れたもので、厩舎を花で飾りバーベキューをふるまって彼らを歓迎する。

 公正確保の対策は厳重に行われる。ドーピング検査や歩様検査が何度もあり、レース3日前からは警察官が24時間態勢で馬房を見張るのだ。

 熱狂が最高潮に達するのは、ダービー出走馬が向正面からダートコースを歩いて装鞍所に向かう時。当然その時も厩舎エリアにはファンがあふれ、警察官が群衆を散らしてやっと馬の進路ができる状況。17万人の観衆、しかも朝からミントジュレップを飲んで酔っ払った米国人の歓声はすさまじい。野太い声援を浴びながら出走馬とともにダートを歩くのは、米国ホースマンの誰もが夢見る栄誉だ。

 20年は9月に延期して無観客、21年も観客数を大幅に絞って行われたケンタッキーダービーが、22年は制限なしでの開催となる。“祝祭”を待ち望んだファンの熱狂が、いよいよ始まる。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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