【フェアリーS】ライラック 豪脚一気快勝 M・デムーロ「クラシックいける」

 「フェアリーS・G3」(10日、中山)

 5番人気のライラックが、直線で外から豪快な末脚を繰り出して快勝。3戦目で重賞初制覇を決め、牝馬クラシック戦線へ名乗りを上げた。M・デムーロは07年から16年連続のJRA重賞勝ち。2着は1番人気のスターズオンアース、3着は7番人気のビジュノワールが入った。2番人気のエリカヴィータは道中での不利もあり10着に敗れた。

 420キロの小さな体のどこに、こんなパワーが秘められているのか。スタートで出遅れて最後方からの追走になったライラックだが、道中で徐々にポジションを上げ、直線で外に進路を取ってから力強く伸びた。最後は内から迫ったスターズオンアースを封じて先頭でフィニッシュ。

 左ステッキでゲキを飛ばしたM・デムーロも「すごくいい脚だった。ゲートの中でイライラして出遅れたけど、脚をためる競馬をしようと思っていた。3コーナーがすごい手応えで負けないと思った。小さい馬だけど心が強い。クラシック?いけるんじゃない。これからが楽しみ」と興奮気味に振り返った。

 前走の京都2歳Sは長距離輸送が響いて10キロ減。ゲート入りも嫌がった。今回へ向けて馬運車を厩舎に横付けして練習するなど対策が実った。出迎えた相沢師も満面の笑み。「これが本当の力。1600メートルの馬じゃないと思っているし、能力があるからこなせる。着差以上に強い勝ち方でした」と胸を張った。

 今回の賞金加算で春の大舞台への出走も実質的に確定。だが、M・デムーロのお手馬には阪神JFを制したサークルオブライフがいる。「ローテーション、鞍上はこれから考える」と指揮官。さらに「200万円を払って、クラシックの追加登録をしないとね」とG1のステージを見据えた。

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