【セントウルS】レシステンシア進化 力強い走りで加速!G1前哨戦も態勢整った

 「セントウルS・G2」(12日、中京)

 秋初戦を迎えるレシステンシアは8日、栗東坂路で好時計をマーク。休養を挟んでさらなる進化を遂げた快速娘が、G1に向けて勢いをつける。

 反攻の秋へ。レシステンシアは栗東坂路で外に切れ込みながらも、力強いフットワークを繰り出す。ゴール手前で手前を変えて、さらにもうひと伸びし、4F52秒0-37秒3-11秒9をマークした。速い時計を出しながらも、1Fごとに加速していく理想的なラップ。松下師は「しまいだけ反応させようと。いい動きでした。秋初戦をいい状態で臨めると思います」と納得の表情を浮かべた。

 ヴィクトリアM6着以来4カ月ぶりの実戦となるが、中間に好時計を連発。トレーナーが「もともと調教は動く馬で、休み明けでもしっかり走れる馬ですし、今回も走れる態勢です」と自信をみせるように、一切のブランクを感じさせない。むしろ不安どころか、じっくり休ませたことが奏功し、「いつも巻き上がっている腹回りに余裕があります。順調に夏を越せました」と、19年の2歳女王はさらなる進化を遂げた様子だった。

 20年のNHKマイルC2着以来となるルメールの手綱も心強い。「前に1回乗ってもらっているし、リーディングジョッキーですから」と指揮官が大きな期待を寄せれば、名手も「すごくいい馬。スピードがある。スプリントホースは休み明けでもいい競馬ができるので楽しみです」と鋭く目を光らせた。

 もちろん、ターゲットはこの先に待つG1だが、前哨戦から攻撃の手を緩めるつもりはない。21年の高松宮記念で首差2着と苦杯を喫した舞台で、弾みをつける。

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