「魁！海外馬券塾」（１１日）

　来週は英国のヨーク競馬場で、注目のＧ１・２レースが行われる。１８日のインターナショナルＳは仏２０００ギニー、仏ダービー、エクリプスＳなどＧ１・４連勝中のセントマークスバシリカ（牡３歳・愛国）が中心視される。主に２０００メートルを使われているので凱旋門賞に向かう可能性はさほど高くなさそうだが、この馬がどこまで連勝を伸ばすかというのも秋に向けての楽しみの一つだ。

　エクリプスＳではセントマークスバシリカに及ばず３着のミシュリフ（牡４歳・英国）だが、その後キングジョージで２着に好走。得意の左回りでドバイシーマクラシック以来のＧ１・３勝目を狙う。

　続く１９日のヨークシャーオークスには、凱旋門賞前売り１番人気（１１日現在）のスノーフォール（牝３歳・愛国）が登場。他の登録馬で実績上位のタルナワ（牝５歳・愛国）は愛チャンピオンＳ、ワンダフルトゥナイト（牝４歳・英国）はフランスの重賞に向かう見込みで、英・愛オークスを圧勝したスノーフォールにとっては比較的楽な相手関係になりそうだ。

　平たんで直線が長く、紛れが生じにくいヨーク競馬場で不覚を取ることは考えにくく、Ｇ１・３連勝で堂々主役として凱旋門賞に駒を進める可能性が極めて高いと思われる。（海外遠征コーディネーター・田中敬太）