今年の凱旋門賞は“ドリームレース”に

 「魁!海外馬券塾」(28日)

 24日に英国のアスコット競馬場で行われたにキングジョージ6世&クイーンエリザベスSは、アダイヤーが20年の仏ダービー馬で21年のサウジC&ドバイシーマクラシックを制したミシュリフらを退け、前走の英ダービーに続くG1連勝を飾った。3歳時に両レースを勝つのは、先日この世を去ったガリレオ以来、20年ぶりの快挙になる。

 21年の欧州3歳牝馬は、英&愛オークスを圧勝したディープインパクト産駒で日本産馬スノーフォールの1強状態だが、3歳牡馬はこの他にも愛ダービー&パリ大賞覇者のハリケーンレーンや、G1・4連勝中のセントマークスバシリカら、強い競馬を見せている馬が多数いる豊作世代の様相だ。

 “キングジョージ”で、アダイヤーより5キロ重い斤量で2着に入ったミシュリフ。前走のエクリプスSで3着に敗れ、いったん落ちかかった評価を取り戻した。ドバイシーマクラシックで同馬と接戦を演じたクロノジェネシスも、欧州のトップクラスの一角に食い込める力関係にある。

 ここに挙げた馬の多くが出走すると思われる21年の凱旋門賞(10月3日・仏パリロンシャン)は、極めてレベルの高い争いになる。感覚的には10年に一度のドリームレースと言っても決して大げさではない。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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