【小倉記念】ダブルシャープ条件絶好 得意の舞台&季節で重賞Vへ 渡辺師も期待大

 「小倉記念・G3」(15日、小倉)

 前走Vで待望のオープン入り。勢いに乗って久々に重賞へチャレンジするダブルシャープが、波乱必至のハンデ重賞で存在感を発揮する。〈2・2・0・1〉という屈指の小倉巧者であり、7~8月は8戦して全て馬券圏内の夏馬。最高の条件が整った今回、一気に重賞ウイナーの仲間入りを果たすか。

 約3年3カ月ぶりに重賞の舞台に戻ってくる。不知火Sを勝ってオープン入りしたダブルシャープは、18年京都新聞杯(15着)以来となる重賞挑戦。久々に一線級との戦いとなるが、渡辺師は「決め手には欠けるけど、とにかく崩れない。相手なりに走る馬なので上のクラスでも」と大きな期待を寄せる。

 2~3歳時には札幌2歳S3着など重賞で好走し、朝日杯FSや皐月賞でG1舞台にも立った。ただ、早い段階から高い能力を示してきた一方で、荒々しい気性が災いし、2勝クラス突破に9戦、3勝クラス突破には11戦を費やした。それでもその間、2着6回、3着5回と大崩れなし。2走前の弥彦Sでは、のちの宝塚記念2着馬ユニコーンライオンに0秒3差まで迫った。6歳を迎えても、決して能力に衰えはない。

 小倉コースでは過去5戦して〈2・2・0・1〉と連対率80%を誇り、唯一掲示板を外した5走前(6着)も勝ち馬とは0秒3差。まさに庭とも言える相性の良さだ。指揮官も「長く脚を使えるし、小回りで早めにまくっていく形が合っているんだと思う」と適性の高さを認める。

 また、7&8月の成績が〈3・2・2・0〉という生粋の夏馬でもある。「ハンデ(54キロ)は恵まれた感じがあるし、(酒井)学も癖をつかんでいる。中3週でも疲れはないし、暑さも問題ない。あとは時計がかかる馬場になってくれたら」と師。得意の舞台&季節を追い風に、一気にタイトル奪取といく。

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