【ラジオNIKKEI賞】リッケンバッカー、いざ重賞初制覇へ 余田助手「いい感じ」

 「ラジオNIKKEI賞・G3」(7月4日、福島)

 3度目の挑戦でリッケンバッカーが重賞初制覇を目指す。G1初参戦となった前走のNHKマイルCは後方2番手で直線に向くと、メンバー最速の上がり3F33秒9の末脚で4着まで追い込んだ。余田助手は「あれだけ速いペースは初めてで、取り残されるような形になりましたが、しまいはいい脚を使ってくれました。いい経験になったと思います」と手応えは十分だ。

 前走後は放牧を挟み、この一戦を目標に丹念に調整。23日の1週前追い切りでは栗東坂路で併せ馬を行い、鞍上の追い出しに反応して、4F53秒0-37秒7-12秒0と鋭い伸びを披露した。騎乗した同助手は「動きは良かったですね。帰ってきた時はモサッとしていましたが、追い切るたびに機敏になってきました。あとは当週に1本やれば、いい感じでいけそうです」と好感触だ。

 今回はデビュー2戦目だった20年8月の未勝利戦(6着)以来、7戦ぶりの9F戦になるが、「距離は問題ないと思います」と不安視はしていない。2走前に重馬場のアーリントンCで2着に食い込んでおり馬場状態も不問だ。

 「ハンデ戦で他馬との比較がどうかですが、馬は元気いっぱいですからね。小回りですし、幸さんに任せるだけです。1度乗ってくれているのも心強いですね」ときっぱり。2戦ぶりに騎乗するベテランの手腕に導かれ、夏のみちのくで待望の初タイトルをつかみ獲る。

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