【地方競馬】村神様はミューチャリーに太鼓判 「南関東同士では断然の実績上位」
「デイリー盃・大井記念・S1」(19日、大井)
南関東同士では負けない。実績断然の◎ミューチャリーが難なく反撃する。
前走の交流G1・かしわ記念は6着。いつものような鋭い末脚が影を潜め、案外の内容だった。「3、4角での反応が悪かった」と矢野義師。前々走のフェブラリーSは収穫のある内容だったが、もともと左回りに課題がある。前残りの流れもあって、思ったように動き切れなかったようだ。
汚名返上とばかり、その後はここに目標を定めて仕切り直し。前走から中1週と間隔は詰まるが、その前走が不完全燃焼だっただけに反動もなく、中間は順調に調整を積んでいる。トレーナーは「状態はいいね。今回は右回りで追い切ったが、反応も動きも良かったからね」と満足そう。
昨秋のJBCクラシックから5戦連続でG1級に参戦して4、5、5、7、6着。結果こそ出ていないが、JRAの強豪相手に上位争いを演じてきた実績は、ここに入れば断然上位と言える。
昨夏に大井コースでマイルグランプリを制しているが、基本的には距離延長は歓迎で、当舞台でも〈1・1・1・2〉と掲示板を外していない。外回りコースは持ち前の豪脚が全開される設定だ。
「ここで負けてはいられないよ。タイガースも好調だしね」と矢野義師。ミューチャリーはもちろん、管理馬のほとんどに虎の顔を刺しゅうした、“タイガースメンコ”を着用するほどの熱烈な虎党。久々の重賞タイトル奪取へ、セリーグ首位を走るごひいき球団の勢いにも乗る構えだ。(10)の単勝。(デイリースポーツ・村上英明)