【青葉賞】奥村師、牡馬でもクラシックへ ノースブリッジでダービー権利獲りだ

 「青葉賞・G2」(5月1日、東京)

 機運に乗っている。先週のフローラSをクールキャットで制し、17年フェアリーS(ライジングリーズン)以来のJRA重賞2勝目、そしてオークス切符を獲得した奥村武厩舎。今週はダービーTR・青葉賞に、新馬戦ー葉牡丹賞と連勝中のノースブリッジを送り込む。

 年明け初戦に予定していた京成杯を挫石で回避し、皐月賞トライアルも自重してここに備えた。「もう爪は問題ない。ただ、1カ月くらい調教を休んでいるからね。そのあたりが実戦に行ってどうか」。奥村武師は慎重な姿勢を崩さないが、2戦とも後続に影を踏ませない逃走劇を演じた快速ぶりは記憶に新しい。

 28日は美浦Wで、5F秒65秒1-37秒3-12秒9の好時計をマーク。新コンビを組む横山和を背に、軽やかな走りを披露した。思わぬブランクで足踏みはしたものの、まだ能力の底を見せていない強みもある。「牡馬でも(クラシックに)出せれば面白い」。休み明け、距離延長と条件は楽ではないが、出走権獲得へ、全力疾走を貫くだけだ。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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