【マイラーズC】ケイデンスコール期待通り ラスト1Fで鋭い加速!安田隆師も大満足

 「マイラーズC・G2」(25日、阪神)

 中山記念2着以来となるケイデンスコールが22日、栗東坂路で最終追い切り。しまい重点に鋭く反応し、目下の体調の良さを伝えた。一時はスランプに陥っていたが、京都金杯での復活Vを機に再ブレーク。好調時の走りを取り戻している。ベストのマイル戦に戻り、2021年2つ目のタイトルを手にする。

 朝一番の栗東坂路。馬場の内ラチ沿いから発進したケイデンスコールが、頂上目指して徐々にギアを上げる。鞍上の岩田康は3週連続で騎乗する熱の入れよう。コーナーワークでセンターへ導くと、ラスト1Fはうなりを上げて鋭く加速した。

 単走で強めに追われて4F54秒6-38秒7-11秒9をマーク。動きを見守った安田隆師は「先週、ある程度やっているので、今週は流す感じで。それでもしまいは11秒台。シャープでしたし、いい動きだったと思います」と、期待通りの内容に笑みを浮かべた。

 19年NHKマイルC2着の実力馬だが、そのレースを境に長く不振が続いた。しかし、今季初戦の京都金杯で鮮やかな復活V。12番人気の低評価を覆し、好位から力強く抜け出して混戦を断った。

 前走の中山記念でも首差2着に力走。復調気配に、指揮官は「不振の原因はいまひとつ分かりませんが、今は馬体を大きく見せている。数字は変わらなくても、たくましく見えるね」と体調の良さを感じている。調教でも「(見た目に)スピードを感じないのにタイムが出ている。前走時もそう。そのあたりが好調の要因では」とスランプ脱出の手応えをつかむ。

 次なる舞台は阪神芝マイル戦。「あまりいいイメージがない」と苦笑いを浮かべつつ、「以前とは状態が違いますからね」と克服に自信をのぞかせた。本調子さえ取り戻せば、能力はG1級。「復調気配が見えてきた。今回走れば本物」。ベストのマイル戦で“完全復活”を決める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス