【皐月賞】ダノンザキッドまさか15着 川田ガックリ「能力出せずに…」

 「皐月賞・G1」(18日、中山)

 2021年も無敗の皐月賞馬が誕生した。2番人気のエフフォーリアが、直線で鮮やかに抜け出して完勝。2着に8番人気のタイトルホルダーが入り、24年ぶりに関東馬のワンツー。3着は6番人気のステラヴェローチェ。1番人気のダノンザキッドは15着に終わった。

 必死に鼓舞しても進まない。20年の2歳王者がもがき苦しんでいた。1番人気に推されたダノンザキッドは、勝負どころで見せ場をつくれず15着。「返し馬の雰囲気が抜群だったので自信を持って臨んだのですが。能力を出せずに終わりました」。まさかのブービー負けに、川田はガックリと肩を落とした。

 最初のコーナーでは頭を上げる場面もあったが、その後は落ち着いて好位の4番手を確保。しかし直線では余力なくズルズルと後退した。安田隆師は「いい形で行けたのに4角手前から手応えが怪しくなった。敗因は分からない」と首をかしげる。

 もちろん、このままでは終われない。主戦が「ダービーに向けて改めて準備していきたい」と話すと、指揮官も「次は頑張りたい」と前を向き、府中での雪辱を誓った。

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