【大阪杯】短距離女王グランアレグリア、中距離制圧で3階級制覇だ 距離克服に手応え
「大阪杯・G1」(4月4日、阪神)
大注目の大阪春の陣。3冠馬コントレイルと最優秀短距離馬グランアレグリア-交わるはずのなかった二つの“最強”が、桜舞う仁川で相まみえる。また、デビューから無傷5連勝中のレイパパレの存在もさらに興味をかき立てる。アーモンドアイが2020年の年末に引退し、空位となった頂点の椅子。さあ、最強を決めよう。
グランアレグリアの新たな挑戦が始まる。20年はアーモンドアイを完封した安田記念を筆頭に、スプリント&マイルのカテゴリーでライバルを圧倒。最優秀短距離馬の称号を手に入れた。しかし21年は王座防衛を狙うのではなく、“中距離制圧”をターゲットに掲げた。藤沢和師は「ダービー馬と一緒に走れるようになるとは。光栄だよね。(コントレイルは)最強の馬だよ」と武者震いだ。
キャリア11戦目にして初の2000メートル戦。未知なる領域への挑戦を決断するきっかけとなったのは、20年のスプリンターズSだった。道中で追っつけ通しになった姿を見た指揮官は「あの時点で“あ、千二の馬じゃない”とみんな気づいたんじゃないかな。俺も気づいた(笑)」と、冗談交じりに話した。
今回のテーマはもちろん『距離克服』。中間の調教では、しっかりと対策を講じ、トレーナーは「いろいろと試して、折り合えるようになっている」と手応えを感じ取った。狙うは3階級制覇-。3冠馬を撃破して、新たな勲章を手に入れる。