【スプリングS】ヴィゴーレ、真価の末脚 松永幹師「何とか本番の権利を」
「スプリングS・G2」(21日、中山)
ようやく真価を発揮したヴィゴーレが、勢いに乗ってトライアルに挑む。前走のつばき賞では、メンバー最速の上がり3F33秒4の末脚を繰り出して差し切りV。もどかしいレースが続いただけに松永幹師は、「やっと力を出してくれました。追い切りでは動くのに、レースになると結果が出ませんでしたから」とホッとした表情をのぞかせる。この時の2着だったタガノディアーナが、チューリップ賞で小差の4着に健闘。この勝利の価値は、さらに高まったといえる。
1週前追い切りは栗東CWでダンスディライトとの併せ馬。6F83秒5-39秒0-12秒6をマークし、古馬オープンと併入を決めた。「相変わらず追い切りは動きますね。いい状態です」とトレーナーも満足げ。勝った後も反動はなく、順調に乗り込まれている。中山では3戦未勝利だが、いずれも2000メートル戦。今回は全2勝を挙げている1800メートルだ。指揮官も「何とか本番の権利を取りたいですね」と力が入っている。