サウジC出走のチュウワウィザード ダート適性心配なし
「魁!海外馬券塾」(17日)
サウジCデー諸競走の舞台であるキングアブドゥルアジーズ競馬場は日に日に関係者の数が増え、スタンドでの工事も進み、20日の開催に向けてムードが高まってきた。
ダート1800メートル戦のサウジCは、2コーナー奥のシュートからスタートするワンターンのコースで争われる。向正面の長い直線を使うため枠順の有利不利はなく、世界最高賞金レースにふさわしいフェアな舞台と思う。
主催者は昨年の第一回よりバラエティーに富んだ出走馬が集まったことに満足していると聞いた。現在の米国の2強であるシャーラタンとニックスゴーを筆頭に、昨年の仏ダービー馬ミシュリフやバーレーン国際トロフィーを勝ったシムシールなど芝の実績馬、さらにはサウジの現役最強馬グレートスコットにサウジ産馬限定重賞を4連勝中のアルザーザーらが顔をそろえた。
深く、パワーを要すと思われるダートは日本馬に合う印象で、どこの競馬場でも確実に上位争いを演じているチュウワウィザードに適性の心配はない。1800メートルより短い距離で好成績を挙げてきた米国2頭がスタミナ切れを起こす展開になれば、この馬がゴール前で一気に浮上する可能性が高いとみている。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)