３歳新馬戦は前週末、東京、中京、小倉の３競馬場で計６レースが行われた。３１日の東京６Ｒ・芝１８００ｍでは、フィエールマンの全妹エクランドール（父ディープインパクト、美浦・手塚）が初陣Ｖ。また、３０日の中京５Ｒの未勝利戦（芝２０００ｍ）では名牝シーザリオを母に持つルペルカーリア（牡、父モーリス、栗東・友道）が２戦目で勝ち上がった。

　Ｇ１を３勝したフィエールマンの全妹で２番人気のエクランドールが良血馬が顔をそろえた注目の一戦を勝利した。兄の主戦でもあったルメールの手綱に導かれ、中団馬群から直線に向いて進出を開始。残り１Ｆで２番手に上がると、先に抜け出した１番人気ホウオウサミット（２着）とのマッチレースを鼻差で制した。勝ちタイムは１分５１秒０。さらに３馬身半差の３着は５番人気のアヒージョケッパー。なお、シルバーステートの全弟で３番人気のマンインザミラーは４着だった。ルメールは「距離は延びても対応できますね。ディープらしいフットワークの軽さがあります」と笑顔。兄も管理していた手塚師は、「直線を向いてハミをかけ直したら、しっかりと伸びてくれた。ゆっくりやって行く予定」と今後を見据えていた。（レース評価Ａ、将来性★★★★★）

　先週の新馬戦勝ち馬評価一覧

トゥーパンクス（牡、父ガースウッド、美浦・田村）

　土曜東京２Ｒ・ダート１４００ｍ、内田博「（ハナに）行こうと思えば行けたけど、先を見据えて控える競馬をさせた。センスのいい走りを見せてくれたね」、田村師「先週のレースを除外された分、乗り込めたのが良かったね」（Ｂ、★★★）

ラヴォルタ（牝、父ロードカナロア、美浦・田村）

　土曜東京６Ｒ・芝１６００ｍ、ルメール「いい感じで運べました。１４００～１６００ｍくらいが合う」、田村師「体質が弱くてここまで待つ形に。秋に再入厩してからグンと良くなった。操縦性が高く、スタートも性格もいいとルメールが言っているからね」（Ｂ、★★★）

ルーチェット（牝、父キズナ、栗東・松永幹）

　土曜中京４Ｒ・ダート１８００ｍ、岩田望「二の脚がつかなかったけど、いいところでスムーズに運べた。最後はいい反応でいい勝ち方ができた」、松永幹師「うまく競馬ができた。さすが良血馬」（Ｃ、★★★★）

アナレンマ（牡、父ディープインパクト、栗東・藤原英）

　日曜中京６Ｒ・芝２０００ｍ、福永「今週の調教が良かったですからね。スタートを上手に出たのが大きかった。駐立が良くなかったところがあったから。いろいろと課題はあるけど、上々のデビュー戦」（Ｂ、★★★★）

タマモダイジョッキ（牡、父ヘニーヒューズ、栗東・南井）

　日曜小倉５Ｒ・芝１２００ｍ、国分優「きょうだいも小倉の千二が得意だったので自信を持っていました。いいスピードがあって根性もあるし、スムーズならもっと楽なレースができていたと思います」（Ｃ、★★★）

　先週の主な未勝利戦勝ち馬

ボーデン（牡、父ハービンジャー、美浦・木村）

　土曜東京５Ｒ・芝１８００ｍ、川田「リズム良く運べた。前回は相手が強過ぎましたが、きょうはいい内容で勝てました」（Ａ、★★★★）

ルペルカーリア（牡、父モーリス、栗東・友道）

　土曜中京５Ｒ・芝２０００ｍ、福永「この馬の血統（母シーザリオ）らしい勝ち方ができたと思います」（Ｂ、★★★★）

（馬サブロースタッフによる独断評価は、レース内容はＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、将来性は★での５段階）