【根岸S展望】アルクトスが反撃態勢
「根岸S・G3」(31日、東京)
チャンピオンズC9着から約2カ月。反撃を期すアルクトスが態勢を整えてきた。1週前は美浦Wで3頭併せを敢行。5F66秒3-14秒0を計時し、2頭に遅れはしたが、栗田師は「フェブラリーSを目標にして、順調に来ている」と問題なしを強調した。大一番を見据えた仕上げだが、交流G1・南部杯勝ち馬の底力は無視できない。
安田隆厩舎期待のロードカナロア産駒レッドルゼル。カペラSは2着に敗れたとはいえ、直線外から勝ち馬に首差まで迫った脚力は、負けて強しの内容だった。重賞初挑戦のプロキオンSは8着に敗れたが、その後の休養が功を奏し、メキメキと地力を強化。この馬本来の姿を取り戻した。
兵庫GTで重賞5勝目を挙げたサクセスエナジーにも注目。行き脚がつかず後方からの競馬となったが、直線内からジリジリ伸びて、ゴール前できっちり差し切った。東京で結果が出ていないのは気掛かりだが、実績的にも軽視は禁物だ。
すばるSを完勝したテイエムサウスダンにとって、今回は試金石の一戦。勝ちっぷりを見る限り4歳を迎えて本格化の兆し。通用してもおかしくない。ヘリオスはダート短距離路線に戦いの場を移して頭角を現してきた。同舞台のオープン勝ち馬だけに要警戒。タイムフライヤーは実績は上位だが、初の千四に対応できるかが鍵になる。