【有馬記念】ラヴズオンリーユー 復活へ上積み十分 矢作師ピークの状態へ「戻った」

 「有馬記念・G1」(27日、中山)

 本来の輝きを取り戻す。ラヴズオンリーユーは、栗東CWで単走。序盤はゆったりと入り、残り5Fからピッチを上げて加速していく。直線は鞍上が肩ムチを入れて追いだすと、外ラチ沿いで力強い脚さばきを披露。矢のように鋭く伸びて6F84秒5-38秒1-11秒4を記録した。

 騎乗した岡助手も自然と声が弾む。「歩様も、雰囲気も、動きも良かったです。しっかりと反応もしてくれましたし、時計も良かったですね」。見届けた矢作師は「やっと良くなってきたな。先週までは硬さもあったが、けさ、厩舎を出る時に見ても柔らかかった。上積みはある」と満足そうにうなずいた。

 春は状態がひと息だったが、秋は一戦ごとに良化し、前走のエリザベス女王杯で3着と復調を示した。最も状態が良かったのは昨年勝ったオークス時だが、師は「(当時に)近づいたというより、戻ったと言っていい」と手応え十分だ。初の中山、2500メートルへの距離延長などを克服し、大一番で完全復活を証明する。

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