シンボリクリスエス死す 02&03年の年度代表馬、種牡馬としてもG1馬輩出

 JRAは9日、天皇賞・秋、有馬記念を連覇し、02、03年の年度代表馬を受賞したシンボリクリスエスが8日、蹄葉炎のため千葉県のシンボリ牧場で死んだと発表した。21歳だった。

 同馬は01年10月にデビュー。翌年のダービーでは2着に敗れたものの、3歳馬ながら天皇賞・秋と有馬記念を勝ち、年度代表馬に選出。さらに03年も天皇賞・秋と有馬記念を制覇し、2年連続で年度代表馬となった。現役引退後は種牡馬として、サクセスブロッケンやエピファネイアなどG1馬を輩出している。

 現役時代に管理した藤沢和師は「引退レースの有馬記念で、素晴らしい勝ち方をしてくれましたね。ダービーは勝てなかったけど、王道路線を歩んだ馬が強いと、調教師としても勉強させられた馬です。種牡馬としても成功しているし、これから続く2世、3世にも期待しています」とコメント。けい養先のシンボリ牧場・和田吉弘社長は「今年9月に蹄葉炎を発症しました。治療を続けていましたが、最後は自力で立ち上がることができなくなってしまい、やむを得ず安楽死となりました。ファンも多く、もっと長く生きてほしかったという気持ちでしたので、残念でなりません」と話した。

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