【競輪】四日市記念で佐藤慎太郎が5年半ぶりのG3優勝 GP出場も濃厚に

 「泗水杯争奪戦・G3」(8日、四日市)

 12Rで決勝戦が行われ、佐藤慎太郎(44)=福島・78期・SS=が関東勢後位から差し切って1着。2015年5月の宇都宮記念以来となる、通算8回目のG3優勝を飾り、賞金363万円を獲得。KEIRINグランプリ2020(12月30日・平塚)出場が濃厚となった。佐藤の前で番手まくりを敢行した平原康多(埼玉)は2着、最終4角から切り替えて佐藤を追った坂口晃輔(三重)が3着。地元の四日市記念5回目の優勝を狙った浅井康太(三重)は5着に敗れた。

 デイリーロゴのユニホームを身にまとう佐藤が躍動した。レースは正攻法から引いて打鐘から仕掛けた宿口陽一(埼玉)が先行。追い上げて4番手に入った浅井が最終2角手前からまくり上げ、バックから番手まくりを敢行した平原と壮絶なモガき合いに。踏み勝った平原が3~4角で出切ると、その後ろを回った佐藤が直線で鋭く伸びて、Vゴールを駆け抜けた。

 昨年のKEIRINグランプリ以来で、今年初優勝に、佐藤は表彰式でいきなりガッツポーズ。続けて、インタビュアーの加藤慎平氏(競輪評論家)を見かけると「美人のお姉さんにインタビューされるかと思ったら、慎平かよ」と後輩をイジり倒した。

 今場所は平原後位から3勝。「本当にいい選手ですよ。ゴール後には『これでグランプリが見えましたね』と言われて、泣きそうになりました」と涙を流すポーズを披露。加藤氏から「ウソ泣き」と指摘されると、表彰式まで場内に残ったファンは大笑いだった。

 この優勝でグランプリ出場は濃厚になった。「まだ決まったわけではないのでね。1レースずつ全力を尽くします」。佐藤はグランプリ連覇へ着実に足元を固めてきている。

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