【オート】森且行、悲願のSG初V 「芸能界の頂点」から「オートレースの頂点」

SG・日本選手権で初優勝し、賞金ボードを掲げる森且行
入所式で選手候補生を代表して宣誓する森且行=1996年6月
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 「日本選手権・SG」(3日、川口)

 悲願の日本一!逃げた鈴木圭一郎と荒尾聡が6周4角で落車し、3番手から浮上した森且行(46)=川口・25期=が、金子大輔の猛追を退けて優勝した。優勝賞金1700万円と、12月のスーパースター王座決定戦トライアルの出場権を獲得。1996年にSMAPを脱退してオートレーサーに転身し、デビュー23年でSG初制覇を飾った。

 勝負の女神が、森を夢の日本一に導いた。1番人気の鈴木が好ダッシュで逃げ、森は2番手でチャンスをうかがっていた。しかし、猛追してきた荒尾が、5周1周で森を差して次位逆転。森の日本一の夢はついえたかに見えた。

 しかし、何が起こるか分からない。6周3角で荒尾が鈴木の内に突っ込み、両者が接触して4角手前でそろって落車。コースが空いた森が恵まれて先頭に躍り出た。直後に金子が迫ったが、何とか振り切って栄光のゴールへ。

 「えっと…、やっと約束が守れて良かったと思います」と、レース後は興奮気味の涙声で第一声を発した森。この喜びを誰にの質問に「仲間とファンのみなさんと、一番応援してくれているオヤジに伝えたいです」と答えた。

 レースの展開は、落車事故以外は想定通り。「練習からスタートの手応えがあって、(鈴木)圭一郎君について行こうと、それだけでした。抜かれてからも何も考えずに、ひたすら3番手をキープしようと思いました」と振り返った。

 ゴールの瞬間は「うそだと思いました」と真情を吐露。「20数年間、頑張って獲れなかったSGレース。その中でも一番獲りたかったタイトルを、今日獲れてうれしいです。次はスーパースター(王座決定戦)も獲れるよう頑張りたいと思います」と力強く宣言した。

 確かにツキもあったが、好位置につけていたからこその勝利。胸を張っていい。スター選手・森の日本選手権制覇は、オートレース界にとっても大きな影響を与える快挙だ。

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