【エルムS】ウェスタールンド加速抜群!重賞連覇へ活気十分 藤岡佑「上りは速い」

 「エルムS・G3」(9日、札幌)

 馬場開場から降り注ぐ雨。しかし、ウェスタールンドが姿を現すなりピタリとやんだ。駆けだしから身のこなしは軽い。5日、札幌ダートを4角までゆったり流したが、直線は馬なりのままでも抜群の加速で末脚を目立たせた。

 5F72秒5-41秒5-12秒1。8歳とは思えぬ覇気に、藤岡佑は「元気は元気ですよね。でも無駄なことを一切しない。若い時はやんちゃだったみたいだけど」と振り返る。「仕上がりは至って普通。下(周回コース)でやっている分、硬さはないですね。硬くない分、張りが少し足りないかもと厩舎では言われたけど」。アンタレスSを直線一気でモノにしてから4カ月の休み明け。それで「普通」なら十分に合格点だ。

 脚質的に「小回りでどうかなとも思いますが」と不安を口にするが、千七で2戦2勝なら杞憂(きゆう)に終わるだろう。「追走で脚を使うと何もなくなってしまう馬。自分のリズムで走れれば。上がりはむちゃくちゃ速い。コーナーもあれだけ速く走れる馬ですからね」と決め手発揮で重賞連勝といく。

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