2歳戦が来週スタート、初陣Vへリッケンバッカー(POGブログ西)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 来週からは2歳馬がデビュー。ここでは初陣となる3回阪神初日の芝1600m(6月6日)に注目したい。

 昨年同レースを勝ったリアアメリア(牝3歳、中内田)は、続くアルテミスSも制し、阪神JF6着、オークス4着とG1戦線で活躍。今年も2歳戦の一番星を飾り、クラシック戦線へ向かう馬はいるのか。ここでは出走予定馬のなかから、注目馬を4頭取り上げたい。

 まずはロードカナロア産駒のリッケンバッカー(牡、西村、母シティウェルズ)から。西村厩舎は現3歳世代で22勝(5月29日現在)を挙げ、朝日杯FS2着の重賞2勝馬タイセイビジョンが所属。POGファンには心強い厩舎だろう。栗東坂路で2週続けて4F52秒台をマークし、調整過程は至極順調。師も「初戦から動けるタイプ。新馬勝ちを意識している」とかなりの手応えを持っている。今年の上半期で大活躍の松山を背に、初陣Vを狙う。

 ステラヴェローチェ(牡、須貝、父バゴ、母オーマイベイビー)は18年の当歳セレクトセールで6480万円(税込み)で落札。コースと坂路を併用し、乗り込み量は豊富だ。1週前の28日は西村淳を背に、芝コースで5F63秒5-11秒5を馬なりでマーク。軽快な動きを披露した。北村助手も「切れる脚があるし、ケイコの動きも抜群できっちり仕上がっている。初戦向きのタイプ」と力を込めた。

 今年のNHKマイルCを制した斎藤厩舎からはステラリア(牝、父キズナ、母ポリネイター)が出走を予定。1週前の27日は団野を背に栗東CWで僚馬の年長馬2頭と併せて最先着。6F81秒6-38秒1-11秒9をマークした。鞍上は「気がいいタイプで新馬向きですね。バネがあるし、スタートも速い。やるごとにどんどん良くなっていますし、楽しみです」と手応えを口にした。

 良血馬ドナウエレン(牝、高野)は新種牡馬モーリス産駒で、母は12年のヴィクトリアマイルで2着に好走し、マイル路線で活躍した重賞2勝馬ドナウブルー。ケイコで目立つ時計は出していないが、27日の1週前は芝コースで僚馬の2歳馬2頭に先着。切れ味抜群の動きを披露した。血統的にも芝のマイル戦はぴったりの舞台。初戦から素晴らしいパフォーマンスを見せてくれそうだ。鞍上は川田の予定。(馬三郎栗東支局・塩手)

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