黒岩厩舎の2歳馬を紹介 ブラウシュヴァルツ大物感漂う(POGブログ東)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。クラシック戦線の最前線にいる3歳馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週はフローラSが行われ、勝ったのはウインマリリン(牝、手塚)。直線ではダートコースの砂が吹き荒れるほどの強風でしたが、内からうまく馬群をさばくと、そのまま抜け出してゴール。直線でムチを落としてしまいましたが、それでも懸命に追う姿は気持ちが感じられましたね。これで横山武は重賞初勝利。オークスの優先出走権を手にしました。これで手塚厩舎はマルターズディオサ、インターミッション、ウインマリリンとオークス3頭出しの予定に。素晴らしいですね。

 2018年からオークスへの優先出走権は2着までとなっていますが、その2着確保したのはホウオウピースフル(牝、大竹)。道中は外の馬からのプレッシャーがきつく、頭を上げてリズムも良くないように見えましたが、それでも2着確保は地力でしょう。こちらもオークスへ向かいます。鞍上は調整中とのこと。

 スカイグルーヴ(牝、木村)は大きく体を減らしての出走で5着。かなりタフな競馬にもなりましたし、最後は少しつらくなってしまいましたね。オークスは回避する模様。

 さて今週も2歳馬のゲート試験合格馬が多数います。

オールアットワンス(牝、中館、父マクフィ、母シュプリームギフト)、ギャリエノワール(牡、萩原、父ドゥラメンテ、母ブランネージュ)、アークライト(牡、藤沢和、父ディープインパクト、母ヒストリックスター)、カランドゥーラ(牡、藤沢和、父モーリス、母ラストグルーヴ)、ジャングルキング(牡、木村、父ドゥラメンテ、母シーズオールエルティッシュ)などなど良血馬が多数ですね。

 厩舎は徐々に重賞戦線で存在感を見せてきた黒岩厩舎から数頭をご紹介。

 ブラウシュヴァルツ(牡、父ブラックタイド、母マンドゥラ)は「調整は順調ですね。移動は5月くらいになりそう。クラシックディスタンスが合いそうですし、大物感があります。それでいて重苦しさはありませんから楽しみです」。

 ベルエポック(牝、父モーリス、母アドマイヤテンバ)は「下がセレクトセールで高値で取引されましたが、こちらも立派な体をしています。気の強さがあって女王様みたいですね」。こちらはすでに入厩しており、デビューも遅くはならなそうです。

 ナヴィリオ(牡、父ジャスタウェイ、母ナターレ)は「母系はダート血統だけどダートっぽさはありません。芝でもやれそうだし、春の入厩を目指します」。

 リフレイム(牝、父Amerivan Pharoah、母Careless Jewel)は「すでに入厩してゲート試験も合格。いったん放牧に出ています。馬主さんとの相性がいいですし、前向きで力強さを感じます」。東京のダート1400mを目指しています。

 カトルショセット(牝、父ハーツクライ、母フォーシンズ)は「小ぶりでまだ緩さはありますが、この時期に移動できていますし、今後の成長が楽しみ」。1日にゲート試験を合格しました。

 そろそろ2歳のデビュー予定もチラホラ聞こえてくる時期。来週くらいからデビュー予定もお知らせしていけると思います。(馬三郎美浦支局・木村)

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