【天皇賞】フィエールマン心配無用 連覇へ手塚師「19年より状態いい」

 「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)

 史上5頭目の連覇に挑むフィエールマンは2019年末の有馬記念以来の実戦になるが、きっちり乗り込まれて仕上がりは万全。得意の淀の舞台で、G1・3勝目へ盤石の態勢を整えている。

 G1・2勝はいずれも淀の長丁場の舞台。フィエールマンが春の盾連覇を目指し西へ向かう。昨秋は凱旋門賞に挑戦したが、極端な重馬場にレースにならず12着大敗。前走の有馬記念ではダメージが心配されたものの、勝ちに行く競馬で早めに動いて4着と改めて力を見せた。手塚師も「結果的にきつい流れになったが、内容的には悪くなかった」とまずまずの評価を与えた。

 AJCCをステップにした19年と違い、今回はぶっつけで挑む。だが、デビュー時から間隔をあけて使われており、菊花賞も19年の天皇賞・春も3カ月以上の休み明けで制しており、鉄砲駆けの実績は十分。心配は無用だ。

 4月上旬に放牧先から美浦トレセンに帰厩し、順調に調整が進んでいる。22日の1週前追い切りは、嶋田(レースはルメール)を背に美浦Wで5F66秒1-12秒2(馬なり)。コーナーでは勢いが違い過ぎて、早々と僚馬の前へ出てしまうほど。最後も無理をしないまま力強く伸びて、大きく突き放した。迫力満点の伸びを見せて悠々と4馬身先着。この動きに「状態は有馬記念の時よりいい。さらに言えば、19年の天皇賞を勝った時よりもいい」とトレーナーもきっぱり。仕上がりに関しては不安は全くない。

 馬体重も2週前が504キロ、1週前に490キロとシェイプされてきた。「レースでは前走(482キロ)からプラス6キロくらいかな。太いということはなく、体に幅が出てきた」と手塚師も充実ぶりに手応えを感じている。今年も主役を譲るつもりはない。

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