JRA史上初の無観客競馬3場で開催、大きな混乱はなし 売上の下げ幅は最小限に

 無観客での開催となった中京競馬(撮影・太田朗子)
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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、JRA(日本中央競馬会)が創立された1954年以来、初の無観客での開催が2月29日、阪神、中山、中京競馬場で行われた。同日の売り上げ額は対前年比87・4%。3場ともダウンしたものの、ネット投票の加入者増加により、大きな落ち込みは避けられた。

 静かなパドック、薄暗いスタンド前。蹄音とステッキをふるう音だけが響き、場内実況がいつも以上に大きくこだました。開門時、数人のファンが競馬場を訪れることはあったものの、各場とも大きな混乱はなし。阪神1Rを制した岩田康誠騎手は「寂しいです。(スタンドの)1、2、3階の電気も消えていましたからね。パドックもガランとしていましたし、ファンのありがたみが分かりました」と神妙な面持ちで話した。

 3場の売り上げ合計は178億4354万5100円。前年比87・4%(25億6390万300円ダウン)となったが、ネットでの馬券購入が同比122・1%と伸ばしたことで、売り上げの下げ幅を最小限にとどめたとみられる。

 JRAの吉田正義総合企画担当理事は「JRAとして初めての無観客競馬が大きなトラブルなく終了し、まずはお客様のご理解と関係者の皆さまのご協力に感謝を申し上げます。今後も、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めるとともに、あす以降の競馬も安全に実施できるよう取り組んでまいります」とコメントした。

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