【ボート】田口節子が児島でリベンジ 今年初優勝を達成

 「瀬戸の女王決定戦・G3」(27日、児島)

 児島ボートで開催されたG3・オールレディースは1号艇で人気を集めた田口節子(39)=岡山・85期・A1=がコンマ11の好Sで逃げ切り今年初優勝。2コース差しの土屋南が2着、若狭奈美子が3着、樋口由加里が4着に続き、地元岡山勢が上位を占めた。

 最終日はホーム追い風が強く、7R以降は安定板を装着。予選トップ、準優1着で優勝戦1号艇の田口はチルト角度を0して安定板に対応。最後まで圧倒的強さでシリーズの頂点に立った。

 2回のG1制覇を含む通算57回目の貫禄のVだが、田口にとって今回は特別な一戦だった。1月10日まで大村ボートも今回と同じ1号艇で優出したが、名手・田口としては珍しい1周1Mのターンミス。昨年のクイーンズクライマックス覇者・今井美亜(福井)に差されてバックは2番手。1周2Mで先頭の今井が転覆(妨害失格)し、田口も巻き込まれる形で転覆。藤崎小百合の優勝で3連単は20万台の高配当となった。「悔しくて、ずっとトラウマのように引きずっていた。きょう勝てなかったらどん底だと思っていた」と胸中を口にした。

 迎えた児島のオールレディースは地元・岡山支部の女子選手19人が勢ぞろい。波乱が相次ぐ中、最後まで冷静さを保った田口が、きっちり逃げ切って大村のリベンジを果たした。「本番は(起こしを)ちょっと遅らせて全速のS。1節を通していい調整がずっとできていた。地元が19人参加したシリーズなので、優勝が地元の人間で良かった」と肩の荷を降ろした。

 次節は昨年優勝戦2着だったG2・レディースオールスター(鳴門)。「やることは一緒。今年はのんびり、ゆっくりと内容のある濃い1節を1年を通して続けたい」と目の前の一走一走に集中する構えだ。24回の三国、25回の多摩川とレディースチャンピオン連覇の実績を持つ女王・田口から、今後も目が離せない。

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