「東海Ｓ・Ｇ２」（２６日、京都）

　昨年の覇者インティが２２日、栗東坂路で好調をアピールする動き。陣営も順調ぶりに好感触だった。連覇が懸かる本番のフェブラリーＳ（２月２３日・東京）へ向けて、しっかりと結果を出す。エアアルマスも栗東坂路で意欲的な追い切り。武蔵野Ｓ１１着からの巻き返しへ、態勢は整った。

　絶対に譲れない戦いだ。登録していた川崎記念を回避し、ここに全力投球する昨年の覇者インティ。野中師は「なかなか勝てないレースが続いているからね。このあとのフェブラリーＳのためにも勝っておきたい」と力を込める。

　栗東坂路での最終リハは朝一番（午前７時）の予定だったが、「気温が下がってウッドチップが凍っていると危ないから」との理由で午前８時に変更された。タイムは４Ｆ５１秒８－３８秒１－１２秒９。指揮官は満足そうにモニターを見つめる。「うん、うん、とてもいい動きだったね。１週前はＣＷで追って、今週は坂路。全て予定通りに来ている。気性も成長しているし、仕上がりに関しては全く心配いらないよ」。在厩で調整を続けてきた今回、きっちりと態勢は整ったと言えるだろう。

　１７年６月の未勝利戦Ｖを皮切りに、６連勝で昨年の当レースを制覇。その勢いのまま、続くフェブラリーＳを勝ってＧ１ウイナーの仲間入りを果たした。しかし、その後は勝ち星なし。２走前のみやこＳでは１番人気に推されるも１５着に大敗、前走のチャンピオンＳは３着に終わった。何としても、ここで復活ののろしを上げたい。

　今回も同型スマハマがいるだけにハナ争いは激化しそうだが、「他馬のことを考えても仕方がない。多少速くなっても自分のペースで行った方がいいタイプ。自分の競馬ができれば力を発揮してくれるからね」と師は期待を寄せる。連覇を弾みに、同じく連覇の懸かる府中の大舞台へ殴り込みといく。