【エ女王杯展望】無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーが中心
「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)
ラヴズオンリーユーが満を持して復帰する。前走のオークスはメンバー最速の末脚で差し切り、無傷4連勝でG1初V。その後は休養を挟み、秋華賞で復帰予定だったが、右前の爪を傷めて見送った。その後はここへ目標を切り替えて調整。矢作師は「G1馬で、しかも負けたことがない馬。それだけに慎重を期しただけ。春よりもかなり良くなった感じはあるな」と初戦から期待は大きい。
その秋華賞を制したクロノジェネシスも、上積みは十分だろう。プラス20キロの馬体もそうだが、斉藤崇師が「折り合いもついて春からの成長を感じた」と話す通り、心身ともに大人になってきた感じだ。距離延長も不問。G1連勝のチャンスは十分だ。
強力な3歳G1馬2頭に続く、古馬勢の筆頭格は、2年前の2歳女王ラッキーライラック。始動戦の府中牝馬Sは3着に敗れたが、早めに先頭に立って目標にされる形。それでも大きく崩れなかったのは評価できる。鞍上に世界の名手スミヨンを迎え、巻き返しに向けて意欲も十分だ。
その府中牝馬Sの覇者スカーレットカラーも地力強化は顕著。また、17、18年と2年連続で2着のクロコスミアも“三度目の正直”でタイトルを狙う。
今週からデットーリとマーフィーが短期免許で騎乗。馬はもちろん、“ジョッキー対決”も見どころの一つとなりそうだ。